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Over Time (時間外勤務について)

良くOver Timeの事を略して「OT」と言いますが、

先日「DTって何ですか?Dead Time?」との質問。 なるほど、確かに。。。 死ぬほど働いたってことでしょうか?(笑)


オーバータイムって何時間からでしたっけ? これも良くある質問。 皆何となく知っているけれど、何となく曖昧なオーバータイムの知識。 でもこれ、お給料に関わるとても重要な事項なので、今日は時間外勤務の基本的なルールについて。

アメリカでの時間外勤務については、連邦法と州法とでそれぞれ定められています。 日本で言う所の公正労働基準法であるFLSA (Fair Labor Standard Act) という連邦法では、 18歳以上のNon-Exempt の従業員が1週間あたり40時間以上の労働を行った場合、 通常の時給の1.5倍の賃金を支払う事を義務付けています。

例えば、下記のような時間で時給$12.00の従業員が働いた場合、 週の総合労働時間が43時間となるため、3時間分を時間外勤務 (Over Time) とみなします。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 週合計 1日労働時間 7.00 H  9.00 H  10.00 H  7.00 H  10.00 H  43.00 H  Regular Time 7.00 H  9.00 H  10.00 H  7.00 H  7.00 H  40.00 H  Over Time 3.00 H  3.00 H 

通常賃金:     $12.00 x 40時間 = $480 時間外勤務: $18.00 ($12.00 x 1.5倍) x 3時間 = $54 週の合計支払い賃金:  $534


カリフォルニア州では、連邦法とは別にOver Time の法律が定められていて、 18歳以上のNon-Exempt の従業員が1日8時間以上、1週間あたり40時間以上の労働を

行った場合、通常の時給の1.5倍、超過時間によっては2倍の賃金を支払う事を義務付けて

います。

例えば、前述と同じ下記のような時間で時給$12.00の従業員が働いた場合、 どうなるでしょうか。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 週合計 1日労働時間 7.00 H  9.00 H  10.00 H  7.00 H  10.00 H  43.00 H  Regular Time 7.00 H  8.00 H  8.00 H  7.00 H  7.00 H  37.00 H  Over Time 1.00 H  2.00 H  3.00 H  6.00 H 

通常賃金:     $12.00 x 37時間 = $444 時間外勤務: $18.00 ($12.00 x 1.5倍) x 6時間 = $108 週の合計支払い賃金:  $552

差額$18.00。 同じ時給で、同じ時間数働いても、カリフォルニア州と、連邦法を適応している

例えばニューヨーク州では、払われる金額が変わってくるので注意が必要です。


カリフォルニア州は、唯一Double Time Payを法律で定めている週です。 DTと略されることもありますが、Dead Timeではなく、Double Timeの事です (笑) 1日12時間以上の勤務、7日間以上の継続勤務の7日目の9時間目以降の勤務について、

賃金が2倍となります。 時給$12.00の従業員でDouble Time Payが適用された場合、賃金は2倍の$24.00です。

これらのカリフォルニアの規則をまとめると、次のようになります。  • 1日8時間以上12時間以内の勤務 → 基本給の1.5倍  • 1日12時間以上の勤務 → 基本給の2倍  • 週40時間以上の勤務 → 基本給の1.5倍  • 7日間以上の継続勤務の7日目の初めの8時間 →  基本給の1.5倍  • 7日間以上の継続勤務の7日目の9時間目以降 →  基本給の2倍


そしてこれらの規則を当てはめて、実際の勤務時間表に当てはめてみるとどうなるでしょうか。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日 週合計 1日労働時間 8.00 H  8.00 H  14.00 H  9.00 H  8.00 H  4.00 H  9.00 H  60.00 H  Regular Time 8.00 H  8.00 H  8.00 H  8.00 H  1.00 H  33.00 H  Over Time 4.00 H  1.00 H  7.00 H  4.00 H  8.00 H  24.00 H  Double Time 2.00H  1.00 H  3.00 H 

通常賃金:     $12.00 x 33 時間 = $396 時間外勤務: $18.00 ($12.00 x 1.5倍) x 24 時間 = $432 Double Pay:$24.00 ($12.00 x 2.0倍) x 3 時間 = $72 週の合計支払い賃金:  $900


これがニューヨーク州などの連邦法を適用している州であれば、単純に60時間の内 20時間が1.5倍の時間外勤務となり、週の支払い賃金は$840。 実に$60の差が出来ます。

カリフォルニア州が、雇用主にとって最も厳しい州と言われる理由の1つがここにあります。


参考文献:

http://www.calchamber.com/california-employment-law/pages/california-overtime-pay.aspx http://www.dir.ca.gov/dlse/faq_overtime.htm https://www.dol.gov/whd/flsa/

This material is for informational purposes only and not for the purpose of providing legal advice. You should always contact your attorney to determine if this information, and your interpretation of it, is appropriate to your particular situation.

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